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曳家の話
つい先日、NHKの番組でも放送されていた弘前城が動く「曳家」の話ですが。
この曳家とは、木造の建物を解体することなく、そっくりそのまま移動する技術の事で古来より行われて来た日本の伝統的な技法の一つであります。
弘前城では60cmの高さまでジャッキで上げて20m程移動したようで、曳家の施行責任者である40歳の職人さんのインタビューから苦労話をNHKで報道しておりました。
城の入り口にある、柱が少々腐っている重く大きな扉、普通に動かすと壁ごと崩れる可能性があったものを知恵と努力で乗り越える様は、大変感動するものでした。
下記リンクを覗いてみてください。
なぜ今回、曳家の話をしましたかと言いますと。
当館の正面に位置する土蔵造りの母屋が曳家によって移動されたものだからです。
私は、まだ生まれてもおりませんでしたので父に聞いたところでは、縦型にあった土蔵を現在の場所まで移動して横向きにし、尚かつ高さを上げて現在の様になったとの事。
父も幼少の頃の話だそうで、作業にかかった日数などは覚えていないそうですが・・・
小さな頃より何気に過ごして来た旅館ではありますが、
その時代時代で様々な出来事があったという事を改めて思い起こさせてくれます。
2015年9月27日日曜日